2006年10月30日

Pet Sounds

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Pet Sounds
The Beach Boys
Capitol 2006-08-29

by G-Tools , 2006/10/30


このアルバムは英国の音楽雑誌「NME」において
20世紀のポピュラー音楽における、
最も影響を与えた作品のトップにも選ばれたことがあり
実質的にはBrian Wilsonのソロと考えて差し支えない内容。

これが出来る数年前…
中心人物であるBrianはBeatlesの登場によって、
そのアーティスティックな感性を大いに刺激されていた。

これに対し所属レコード会社であったキャピトルは
「Beach Boysは常にヒットメーカーである」ことを強要…
彼は創造性と商業主義の軋轢の中で苦しみドラッグを常用、
遂にはツアーから引退しスタジオに引きこもるようになっていた。

ツアーを終えた他のメンバーがBrianのところへ赴くと、
彼は今までのBeach Boysのイメージとは
全く異なるサウンドを作り上げていた。

あるメンバーは「こんなもの誰が聴くんだ。犬か?」
と非難したが結局その言葉からアイディアを得て、
この類い希なる名盤のタイトルは『Pet Sounds』に決定した。

Brianはドラッグによる幻覚作用に頼りながら、
ある時はコーラス・パートを、
そしてある時はピアノ・パートを…といった具合に、
通常では想像もできないような彼ならではの手法で、
大量に誕生した断片的なモチーフを
その驚異的な集中力によって各楽曲に昇華させていった。

内に向いているようで開かれていて、音作りも謎めいていて…
「これは気軽にBGMにはできないな」と思いつつも、
ただ「素晴らしい」の一言で片づけられないほどに
何度聴いてもそのメロディ、歌詞にホロリとさせられます

中でも一際強く惹きつけられたのが#11の
「I just wasn't made for these times」(邦題「駄目な僕」)
天才的な作曲センスと、打ちひしがれた人間にしか作れない
心の悲鳴ともとれるような痛々しい歌詞…ここまで美しく、
未だに古びない独自性を固持した音にはため息しか出ない

先頃やっと結実した『SMiLE』 も、
この作品がなければ決して生まれなかった。

『Pet Sounds』は分かりやすい音楽ではないけれど
いつまでも手許において、大事に聴き続けていく作品だと思う。


【動画】Brian Wilson - "God Only Knows" - 1988

【参考】Wikipedia ペット・サウンズ なお本作は、ビートルズのアルバム『ラバー・ソウル』から影響を受けて作ったと後にブライアンは明言している。なお、その影響がUSヴァージョンによるものなのか、UKヴァージョンによるものなのかは、常に論議の的になっている。ペット・サウンズは逆に、ビートルズの最高傑作とも評されるアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に影響を与えたといわれている。


タグ:ROCK POPs
posted by garni at 18:18 | Comment(0) | TrackBack(1) | Pop/Rock | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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ビーチボーイズ『Pet Sounds』
Excerpt: 参ったなぁ。流れ的には『サージェント〜』の次はこのアルバムを紹介すべきなんだけど、まともな解説はできそうにない。このアルバムが説明できるほど僕は音楽的才能も知識もない。おまけに楽器も弾けないとくる。で..
Weblog: ・・・そしてロック野郎になった
Tracked: 2006-12-13 11:39
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