2009年08月30日

『96時間』を観た

『96時間』 公式サイト

原題は『Taken』。
レイトショーで観てきましたが、やはりリュック・ベッソン制作ということもあって、
時間帯の割には席の埋まり具合もなかなかでした。
いつものように字幕版の鑑賞、こちらは松浦美奈さんによる訳。

どうしても、『シンドラーのリスト』のイメージのあるリーアム・ニーソン。
そういえば、今年のアカデミー授賞式で外国語映画賞のプレゼンターも務めてました。
『おくりびと』受賞のニュースで、その瞬間の映像を観た人も多いのではと思います。

本作ではしかし、さらわれた娘を助けるために、撃ちまくり、殴りまくり、殺しまくってます。
元CIAの工作員だっただけに、別れた奥さんや娘にも呆れられるほど、
周囲への警戒を怠らないブライアンですが、スパイなんて妻帯者がやってけたの?
というツッコミも忘れるほど、あっという間に話がどんどん進んでいく。
娘が誘拐されてから救出することが不可能になる迄のリミットが96時間てことで、
実際の映画の尺の方はというと、おおよそ90分強?という、ジェットコースター的な流れ。

全編通して、とにかくブライアン親父があり得ないほどに強い。
スパイ的な諜報活動みたいなもので勝負する部分もあるにはあるが、
娘を助けるのに障害となるものは何でもぶっ壊してみせる、というくらいの勢いで、
殆ど狂気に近い行動力をみせている。
後半、捕まってしまうシーンが若干運頼みの突破でちょっと残念な気もしたが、
それでも殆ど終盤まで無傷で辿り着くタフネス…若い頃はどれだけ強かったのか。
小細工なし、分かりやすくもカタルシス満載の、まさにアクション映画。

にしても、フィクションとはいえ、パリってこんなに怖い街なのか?というくらい、
アルバニア人の犯罪組織のやり口には不気味なリアルさがありました。
それに対するブライアンですが、娘を助けることが何よりの目的なだけに、
組織を潰そう、とか、捕まった女性たちを救い出そう、とかいった事は考えてないようで、
とにかくキム救出に向けてひたすら猛進していく…そのためなら、
事態を全く知らない元同僚(この人自体は敵側に近いのですが)の奥さんにさえ、
躊躇なく発砲して怪我を負わせる…いや、ちょっとやり過ぎでは?とも思いましたが、
それでも、本作の怒濤のようなストーリー展開に身を任せていると、
ブライアンの頭には娘のことしかないんだ、どんどん突き進め!と否応なく思わされる。

ラストで、あれだけ暴れたのに何の咎めも受けずに帰国してたのには笑ってしまったが。。
何だかんだで、彼が悪党をボッコボコにやっつけていく爽快感がもたらす、
えもいわれぬ説得力で一気に押し切られた…痛快だし、面白い映画でした。

娘のキム役のマギー・グレイスは、ハッと目を引くような美人というタイプではないが、
不思議な魅力のある人で、これからも色々な役を演じて欲しいと思わせる女優です。
ブライアン役のリーアムも、アクションシーンは勿論のこと、
ベッドルームでひとり、愛おしむように娘のアルバムを見つめる哀愁漂う眼差しや、
「パリで美術館を見たりするだけ」なんて娘の言葉を信じきっていたのが、
直前になって、実はU2の欧州ツアーを追っかける旅行だと知って愕然とする表情など、
実に良い味を出していました。

既に続編も企画されているとのことで、次はどういう経緯で親父が本気を出すのか、
こちらも興味をそそられるところです。


【参考】96時間


タグ:映画 96時間
posted by garni at 01:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画/ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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