2006年06月30日

Live at Birdland

ライヴ・アット・バードランドライヴ・アット・バードランド
ジョン・コルトレーン
マッコイ・タイナー ジミー・ギャリソン

ユニバーサルクラシック 2004-06-30
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ある雑誌で村上"ポンタ"秀一氏が
ジャズを流す行きつけのバーでいつも、
最後にリクエストするのがこのアルバムの1曲目の
「Afro Blue」だと語っていた。

「Afro Blue」のテーマが、
Coltraneのソプラノ・サックスから紡ぎ出されたその瞬間。
なんと美しくも激しい音楽なのか…ただ素直にそう感じた
晩年の日本公演、その鬼気迫るフリーな演奏を
生で観た坂田明は大いに感銘を受け、
本気でミュージシャンを目指そうと誓ったという。

比較的親しみやすいであろうこちらの演奏では、
Mccoy Tynerのピアノもエキサイティングに転がり、
Elvin Jonesの叩くシンバルも凄まじい粘りをみせる。

ある人はColtraneの演奏についてこう語ったそうだ。

─コルトレーンの演奏は長時間にわたって続けられたが、
彼の額の血管は浮かび上がり、顔中汗だらけになっていた。
どの曲を演奏するときでも、独奏を終えるまでは死ねないのだと
決めているような真剣さで、最終回の最後の曲を演奏するまで、
熱気のこもった演奏ぶりだった


この言葉から連想する2曲目の
「I Want To Talk About You」の最後の独奏。
観客が固唾を飲んで
彼の演奏を見守っているのが見えてくるようだ。

1963年9月15日、アラバマの教会で爆弾によるテロ事件が起きた。
これは、日曜学校で説教を聞いていた黒人の少女4人が
犠牲になるという痛ましいものだった。

この事件に衝撃を受けたColtraneは、
この世を去った少女達のために曲を作った。
3曲目の「Alabama」、痛切な思いが伝わってくる。

彼の音楽はある時代から顕著になっていく
前衛的な演奏や、思想や宗教などが絡んでいる事もあって
聞き手を選ぶ要素も多分にあると思います
しかしその命を削って歌い上げられる演奏には
いつも心を揺さぶられるし、同時に思うのは、
月並みですが、これだけの精神力が注ぎ込まれた音楽が
一体今の世の中どれくらいあるのか…ということです。

どうにも気持ちがだれてしまったときにこれを聴きます
背筋が伸びるような思いがします。


【参考1】POP MUSIC <至上の音も求める旅、その終わりの時>
【参考2】Jazz Discography Project Home Page
posted by garni at 01:35 | Comment(0) | TrackBack(1) | Jazz/Fusion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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